「紬」のオブジェ An 'Objet' for Tsumugi

July 15, 2009: Uncategorized

客室「松風」を「紬」に改造する次のステップ:床の間にこのオブジェが出来ました。親戚の前島おじさんから頂いた糸巻きの機会です。彼の民家の屋根裏から出てきたようです。昔はお蚕さんを育っていたらしいのでそのころに使っていた機会です。何十年間に使われなかったのでちょっと黒くなっていましたから私と女将社長が半日をかけて、磨きました。再来週で私が上田紬の体験をする予定なのでその作品はうまく出来たらこの部屋で飾りたいと考えています。
この部屋は段々と「紬」というコンセプトの雰囲気になってきています。

As part of the remake of guestroom "Matsukaze" to "Tsumugi", I placed this 'objet' in the room's tokonoma alcove. Our Uncle, Maejima-san, gave us this thread reel to display. His family apparently used to raise silkworms, and he had this antique reel in his attic. Our 'okami-san' and I spent a half a day cleaning it and polishing it up. It goes well with the tsumugi silk weaving concept for the room.





お客様からのご親切なお言葉

July 14, 2009: Uncategorized

先週にお泊りになった千葉県のM.S.様からお礼のメールを頂きました。下記のようにご親切に書いて頂きました。

7/10に宿泊させていただいたM.S.です。
現役時代から出張が多く、ベッド嫌いの小生は和風旅館には何百回と宿泊してきましたが、
高くて良い旅館、それは当たり前で、リーズナブルな価格+αのある旅館には、是非また行ってみたくなります。
今回、泊めていただいた亀清旅館さんは、その中でも最もアットホームという+αを感じさせる旅館でした。
風呂上り等でロビーに座っていると、ご主人やおばあちゃん等がさりげなく声をかけて下さる、
布団を敷きに来たご主人が、日本人よりも流暢に、人懐っこく語りかけてくる、
食事を運んできた奥様が自然体で語りかけてこられる、
プロのように綺麗ではなくても、素人が懸命に作ったことがありありと分かる露天風呂、などに接するうちに、
自然と心が和んできました。
温泉の泉質も硫黄泉なのにきつくなくとても入りやすいものでしたし、
お料理も゛とても美味しい家庭料理゛という感じで食べやすく十二分に満足しました。

失礼ですが今後の改善点として気のついたことを付記します。
・夕食は60過ぎの我々にはちょっとボリュームオーバー、もったいないという意識から今回、完食してしまい翌日胃が重くて困りました。
1品か2品少なくても十分満足ですので、事前にエコノミーコースなどとして選択できるようにして欲しいものです。
<M.S.さんの使った予約サイトでプランの数が限られているけど、じゃらんネット等で60歳以上専用なプランも出しております。>

・建物内にいろいろな額などが多数掛けられており、それぞれ謂れあるものとは思いますが、無いほうが返ってすっきりするのでは。
<言われてみれば、なるほど。亀清旅館を改善していく中ですっきる感も考えたいと思っております。>

いずれにしても、心身ともにリラックスさせていただきありがとうございました。
お蔭様で翌日も良い気分で小布施観光し、その日の夜、帰宅しました。

近いうちにまた、泊まってみたくなる旅館でした。
ご家族で力をあわせて亀清を発展させてください。

>>>M.S.様、ご丁寧に有難うございました!




祭り女: 上山田温泉夏祭りは今週末! Matsuri Mom: Kamiyamada Onsen's Summer Festival is this weekend!

July 14, 2009: Uncategorized

亀清旅館の中で、祭りで一番盛り上がるのは普段ならば私です。祭り男で~す!今年の上山田温泉夏祭りは今週末なので、土曜日は私が他の若旦那と一緒に下駄供養してから、上山田神楽保存会の皆と獅子舞で温泉街を回る。そして、日曜日は「どっこいどこいどこい!」・・・祭りのでかい獅子に入る。
でも、今年は私より、妻の方が活躍する。民踊流しの頭です。約500人の指導をする。本人は緊張しているようですが、私達家族が応援しています。頑張ってください!

Normally when our town's biggest event, the Kamiyamada Onsen Summer Festival, comes around, I'm the one that gets the craziest. I love 'matsuri' (Japanese festivals). This year's festival will be held this weekend. On Saturday, I will be participating in the geta 'offering' ceremony with the other junior innkeepers, then joining the Okagura group to parade through the town doing the lion dance. On Sunday, it will be "Dokkoi-dokoi-dokoi" time, as I will be going crazy inside the huge festival shi-shi lion.
However, this year, my wife Mari will have a bigger role in the festival. She's in charge of the Minyoren dance parade, which means directing upwards of 500 people in a massive dance procession. Mari's a bit nervous, but me and the kids are cheering her on!

上山田温泉夏祭りの詳しくはこちらClick here for details on Kamiyamada Onsen's Summer Festival





ここはどこ?私は誰? Where am I? Who am I?

July 13, 2009: Uncategorized

亀清旅館の中で飾ってあるアートの中で私の一番すきなのはこれです。

いま
ここにしかいないわたし
のいのち
あなたの
いのち

旅館の意味はまさにこれ。日々のストレスから離れて、日常的な世界を忘れて、自分(又は自分とのパートナー)の存在を改めて認識する為。

宿側の仕事はそれが出来る場面を提供する事です。静かなお部屋でくつろげるように、自然な資材で落ち着けるように、温泉で体を休ませるように、ヘルシーな食事で元気になるように。これは温泉旅館の仕事です。

地に真に、温泉旅館に泊まる効果は科学的な理由もあります。いつもと違う感興の所に行く事によって気分転換になるので体も正式的にもリフレッシになる。

そこで、その文の中でもう1つなヒントがある:「ここ」。また、「ここしかない」。

亀清旅館はいったいどこでしょうか?その答えが出てくることによって、「ここ」が見えてくる。お客さんがその「ここ」を目指してくる。自分の慣れている環境から離れて、温泉宿の「ここ」を目指してくる。亀清旅館の独特な個性的な「ここ」を目指してくる。その要望に答えれなければならない。

最近にこのブログで書いていますが、私の今年の目標は3つの部屋の簡単な改造です。「松風」と「末広」と「千歳」を「紬」と「紅玉」と「杏」にする計画です。

「紬」から始まっています。回りの人達に話したら、「子供のころはうちの2階でお蚕さんを育っていた。桑を食べる時の音は忘れられない」と言う可愛い思い出もありながら、他の人が「お蚕さんのにおいが強烈だった」と言う可愛くない思いでもあり。(いずれかは「蚕」ではなくて、「お蚕さん」ですね。)とか蔵の多い周辺の町(稲荷山、力石など)に行くと、聞けばやはりシルク関係が多い。

と言うことで、「ここはどこ?」の答えの1つは「紬」だと分かりました。

そして、先週は親戚に誘われて、その親戚の土地で杏狩りしました。採った杏を亀清のフロントに置いたら、県外からのお客さんが「あっ、本物の杏は初めて」だと。ここに住めば杏は当たり前(親戚の木が採れるぐらい)だけど、そうじゃない方はジャムなどの加工した物しか知らない。尚且つ、4月の頭に全国から森「杏の里」に杏の花を見にいらっしゃる。

やはり、「ここはどこ」のもう1つな答えは「杏」。

この感覚で、亀清旅館の部屋の改造をやっていきます。お客様の目指している「ここにしかない」に答えれるように。

Of all the artwork on display in Kamesei, this is my favorite. It says, roughly translated,

Now,
The me
Only here
My spirit,
Your spirit

This is the essence of the Japanese Ryokan. Guests come to forget their daily lives, to get away from their normal stress, and come "here" to get in touch with their spirit (and/or with that of their partner).

That's the job of us innkeepers: to provide the "here" -- the room made from natural materials for the guests to relax in, the hot spring mineral baths to relax the body, the healthy meals to nourish the body.

Within the saying is another hint: "only here". Guests desire an environment different from where they spend their daily lives. It's actually scientifically proven that the human body and mind need a change of scenery to become refreshed every once in a while.

So, where exactly is Kamesei? Depending on how well we answer that question, we will be able to provide our guests with the "only here" that they are after.

As previously mentioned, this year my goal here at Kamesei is to remake 3 of our rooms, into "Tsumugi" (silk weaving), "Anzu" (apricots) and "Kogyoku" (a heirloom variety of tart apples).

This is part of my effort to answer the question "Where am I," which generally leads to the next question, "Who am I?"

信州戸倉上山田温泉の亀清旅館のHPはこちらClick here for the website of Kamesei Ryokan in Nagano.






浅草からのホウズキ Chinese Lanterns a la Asakusa

July 12, 2009: Uncategorized

戸倉上山田温泉の大勝館という大衆演劇屋さんからお中元(?)でこのホウズキを頂きました。沢山の劇団は東京の浅草から来るせいか、このホウズキは浅草からだそうです。(ホウズキは浅草の名物でしょうか?良く分かりません。)

まあ、せっかく頂いたので亀清の浦の歩道に植えました。(アシスタント:若若女将の美咲ちゃん。)そして、若女将に怒られちゃった。「何で外に植える会?酔っ払いにやられちゃうだけ。中で飾ろうよ」と。と言うことで、中で飾れるようにまたホウズキを買わんとあかん。浅草に買いに行こうかな。

The Taishokan Theater here in Togura Kamiyamada Onsen stopped by to give us a chugen (seasonal gift -- kind of like a secondary Christmas present in summer). They gave us this Chinese Lantern plant. Apparently most of the theater groups that perform at Taishokan hail from Asakusa in Tokyo, and these Chinese Lanterns supposedly came from Asakusa. Is this plant a specialty of Asakusa? I have no idea.

Anyways, I planted the flower along the sidewalk behind our inn (assisted by little Misaki). But my wife complained. She had been hoping to display the flowers inside, and was worried a drunk would ruin them if left outside. So that means I have to go and buy some more Chinese Lanterns. I think I'll head out to Asakusa to do so...

大衆演劇のショーは毎日2回。亀清から歩いて5分。(歩けば、このホウズキを通ります。)
大勝館のHPはこちら Click here for the website of Taishokan. They offer 2 shows daily of a sort-of kabuki for the masses. As I mentioned elsewhere, it's beautiful dancing, beautiful kimonos, but its just the hairy legs that can get to you. Very entertaining!





この橋はどうやって渡る?How do you cross this bridge?

July 11, 2009: Uncategorized

今日はまた子供たちと一緒に自転車で千曲サイクリングロードを走りました。(今回は6歳のKenちゃんがマイ自転車で!)八幡神社の入口にこんな橋があります。「自転車で渡ってみれば」と言ったら、息子達が実践した。勿論、無理だった。でも、思ったのは、こういうアーチになっている橋はどういう目的でしょうか?何かにシンボル?飾り?誰かの遊び心で作られた?

遊び心で作られたかどうか分かりませんが、子供たちは遊び心で渡ってみた。

I took our kids for another bike ride today along the Chikuma Cycling Road. (This time 6-year old Kenny rode his own bike!) At the Yawata Shrine, we saw this funky little bridge. I mentioned to the boys they should try riding their bikes across it. Of course, they weren't able to make it. But it made me wonder: what exactly is this type of arched bridge for? Is it a symbol? A decoration? Somebody's practical joke?

What ever the bridge's real intent is, our kids had fun with it.

千曲市八幡地区の武水別神社は戸倉上山田温泉から自転車で(6歳の子供のスピードで)約30分。
神社の詳しくはここ。Click here for info (in Japanese) on Takemizuwake Shrine in Chikuma City's Yawata district.
Yawata's shrine is approximately 30 minutes from Togura Kamiyamada Onsen by bicycle (at a 6-year-old's pace).





オンリーワンと言いたくないけど、オンリーワンとテーブル One-of-a-kind Table

July 10, 2009: Uncategorized

今、「松風」から「紬」に改造している客室のベランダーのテーブルを完成しました。紬のコンセプトを生かして、お蚕さんの棚をグラス・トップと木のテーブルの間に挟んだという作品です。棚は昔にお蚕を育っていた親戚から頂いて、テーブルは自分で作って、グラス・トップは中古品屋さんで買ったコーヒーテーブルを分解して取り付けた。「紬」と言うコンセプトにぴったし。

先日はあるおじさんに「生き残る為に亀清旅館が何かのオンリーワンを出さなきゃ」と言う「アドバイス」を頂きました。悪いけど、私のやっている事の殆ど全てがオンリーワンです。このお蚕の棚のテーブルこそ、オンリーワンです。まあ、お客さんがこの個性に喜んで頂けるかどうかはポイントですね。お客さんの反応を見るのは楽しみにしています。

I am remaking one of our guestrooms from "Matsukaze" (which means 'pine' and 'wind', and could just as well be a guestroom name from an inn in Hokkaido or Okinawa as well as Nagano) to "Tsumugi". The Tsumugi concept refers to the local silk production and weaving tradition. As part of the remake, I built this table incorporating a bamboo and straw tray that had been used to grow silk worms. One of our relatives that used to grow silk worms gave me the tray, and I made the table base myself, and used the glass top off of a coffee table I bought at a used goods store. Voila! A new table perfect for the "Tsumugi" theme.

Recently, I was given the "advice" by an older gentleman that in order to survive, Kamesei Ryokan has to do something "one-of-a-kind". I beg your pardon, but practically everything I do is "one-of-a-kind", including this new table. It's a matter of if the guests appreciate this uniqueness or not. Only time will tell!





坪庭の主役:アナベル The Star of the Pocket Garden: Annabelle

July 9, 2009: Uncategorized

去年に出来た坪庭の今のスターがこの白いアジサイ:アナベル。井戸の蛇口の「オブジェ」とのツーショットです。

Our two "tsubo niwa" pocket gardens that were completed last year feature some wonderful plants. Right now, the star of the gardens are these Hydrangea arborescens 'Annabelle'. Here they are pictured with the little antique pump objet d'art.

信州戸倉上山田温泉の亀清旅館のHPはこちらClick here for the website of Kamesei Ryokan in Nagano.





ハニームーンの姨捨思い出 Honeymoon Memories from Obasute

July 8, 2009: Uncategorized

イタリアからのお2人です。ラブ・ラブに見えるでしょう。当たり前です。TatianaさんとRobertoさんはハニームーンで日本に来ました。(新婚旅行で態々戸倉上山田に来て・・・嬉しいね。)

この写真の場所は姨捨の長楽寺です。去年に改造された茅葺屋根です。とってもいい雰囲気です。夜はお2人を「姨捨夜景・伝説ツアー」にも連れて行きました。私はお客さんに姨捨駅のホームにアル俳句投函箱をいつも案内しますが、実際に書いてくれる人が少ないです。でも、このTatianaさんはいきなり、「ペンを貸して」って。尚且つ、イタリア語で書きました。聞いたら、「光る月、夜景きらきら、指輪ぴか」の様な詩だそうです。ロマンチックですね。

Don't these two look like they're in love? Of course they do -- Tatiana and Robert are on their honeymoon. They came from Italy to Japan for their vacation after their wedding.

The building in the background is Choraku-Ji Temple in Obasute. The thatched roof was just re-done last year. It makes for a romantic backdrop.

That night, I took the two on the Obasute Night View / Legends tour. I always show the guests the "haiku post", but hardly anyone every writes a poem. Tonight, though, Tatiana asked for a pen, and wrote a haiku -- in Italian! It was something like "The moonlight glowing, lights of the town glittering, and my ring shining." Ahh, how romantic!





300年の歴史と伝統を自分の手で体験:上田紬 300 Years of History and Tradition, at YOUR Fingertips: Ueda Tsumugi

July 7, 2009: Uncategorized

始めて長野に来た時に、信州の歴史と伝統で感心しました。最初は上田市に住んでいましたので上田城、上田獅子、昔からのそば屋さん(「刀屋」は300年の歴史がある・・・自分の国より歴史が長い!)、国分寺の八日堂祭り、等々。
その1つは上田紬。個人的に上田紬の模様が大好きで触り感覚も好きです。物凄く憧れています。
今は亀清旅館のある部屋を改造している最中です。「紬」と言うコンセプトで。その勉強を込めて、上田市上塩尻にある小岩井紬工房に行って見ました。味のある歴史的の建物の工房を見学させて頂きまして、織り方をご親切に説明していただきました。販売コーナーも見させて頂きました。昔からの模様は意外にモダンに感じて、吃驚しました。
そして、小岩井工房で自分の手で上田紬を織る体験も出来ると分かって、早速今月末の予約を入れておきました。楽しみにしています。

When I first came to Nagano, I was impressed by the prefecture's long history and rich tradition. I first lived in Ueda City, and got to see and know such historical things as Ueda Castle, Ueda Shi-Shi, soba shops that have been run by the same families for generations ("Katana-Ya" has been in existence for over 300 years -- that's longer than my own country!), Kokubun-Ji Temple's Yokado Festival, and so much more.
One such area of Ueda that impressed me was "Ueda Tsumugi", the traditional silk weaving traditionally used for kimonos. Ueda's style dates back over 300 years and is regarded as one of the top 3 weaving styles in Japan. It was reknown in Kyoto for its sturdiness and beauty.
Ueda Tsumugi owes its existence to the area's silk industry (Nagano Prefecture has traditionally been Japan's largest producer of silk). It's influence can be felt in Shinshu University's School of Fiber which continues to research and develop better varieties of silk. I personally love Ueda Tsumugi's patterns and coloration, as well as its texture.
In Ueda City's Shiojiri neighborhood, there is a studio that continues to make Ueda Tsumugi. It is called Koiwai Tsumugi Kobo, and we went there yesterday for a tour. The building is impressive with its historical construction, and it was amazing to see how Tsumugi is woven. We found out they offer mini lessons and I signed up for one for the end of July. I'm looking forward to making my own bit of Ueda Tsumugi.



The loom


dyed silk threads


woven fabric for women's kimonos


You can make your own Ueda Tsumugi like these.