菖蒲湯は長野で6月5日(旧暦のこどもの日) Shobu (Calamus) Bath for June 5th (in Nagano)

June 5, 2015: 亀清旅館 Kamesei Ryokan, 温泉Onsens, 季節 Seasons, 日米関係Culture Shock

菖蒲湯(しょうぶゆ)。 普段はこどもの日に合わせて5月5日ですが、雪国である長野県の場合、菖蒲の成長が1か月遅れて、旧暦のこどもの日との事で、菖蒲湯は6月5日です。

うちの前島おじさんによると:

端午の節句は「菖蒲の節句」とも伝われ、菖蒲湯に入ることで邪気を払い厄病を除くと伝われています。実際菖蒲に含まれる「精油」という成分が、血液の循環を良くし、新陳代謝を促すことで、疲れを取る効果があるといわれています。

古代のエジプトやギリシア、ローマで菖蒲が香水や薬として使われているらしい。

古代から今日の亀清の温泉へ、菖蒲の力で健康になるように!

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Shobu (Calamus) Bath, for good health

 

In Japan, it is tradition to put calamus (Acorus calamus, aka sweet flag, myrtle sedge, pine root, sweet rush, et al) in one's bath on Children's Day, May 5th.  Called 'shobu' in Japanese, the reed-like plant is supposed to have medicinal properties to ward off diseases.

Here in mountainous Nagano, the plant's growth is delayed by snow, hence we honor the tradition on June 5th instead.

It is said that the ancient Egyptians as well as Greeks and Romans recognized the beneficial effects of calamus and used it for perfumes as well as medicines.

So from ancient times all the way to today's onsen bath here at Kamesei Ryokan, calamus for good health!

御開帳の回向柱の梵字 The Gokaicho 'Eko-Bashira' Pillar's Sanscrit

June 5, 2015: その他 Miscellaneous

七年に一度の御開帳は無事に終わりました。皆さんは善光寺で参拝なされた時に回向柱を触れましたか?その回向柱の上部を見た事がありますか?梵字で何かが書いてある。いつもどういう意味なのかと不思議に思っていました。

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この戸倉上山田温泉の上の善光寺別院もこの4月・5月で御開帳が行われて、長野市の善光寺と同じように本堂の前に回向柱が立てられています。これも、謎の梵字が。この間のお朝事の当番の時に、住職にお聞きしました。教えて頂いたのは、

4面とも、同じ梵字が書いてある。ただし、良く見たら、向かって右の面は梵字の右側に二つの点が付いていて、裏面の梵字の上に一点が付いていて、向かって左側の面の梵字の上左にチョンが付いています。点とかチョンを付ける事によって「ン」とか「ク」が付いたり、またはのばしたりするそうです。真正面の何もついていない梵字はキャカラバアと読むそうです。右手はキャクカクラクバクアク、裏面はケンカンランバナン、左手はキャーカーラーバーアーだそうです。

この四つの表現がおとけさまの4つの知恵を意味しているそうです。

正面・東へと結界(春) 「大円鏡智」 (鏡のように正しく映る)

向かって右・北へと結界(冬) 「成所作智」 (形になる貢献する)

裏面・西へと結界(秋) 「妙観察智」 (良く見て、差別しない)

向かって左・南へと結界(夏) 「平等性智」 (平等的に判断する)

なるほどですね。住職さんのおかげで勉強になりました。御開帳へ行かれる皆様、是非に回向柱の梵字を見てみて下さい。

そして、回向柱と例の秘仏を結んでいるは5本の糸です。仏様の5つの知恵を表現しています。その説明はまた別の記事で。(このブログの別な記事かどうか分かりませんが…)

The once-every-seven-years Gokaicho event taking place at the venerable Zenkoji Temple in Nagano City features a wooden pillar called an "Eko-Bashira" standing in front of the Main Hall.  The 4-sided pillar has writing on each side.  A closer inspection will show that the top 5 characters are actually sanskrit.