Monthly Archives: 9月 2011
講演と研修@飯山 4: 伝統工芸x2 Lecture and Learning at Iiyama 4: Traditional Crafts x 2
2011.09.29: 長野に来る理由 Reasons to Come to Nagano全日本伝統的工芸品は全国で212種類の伝統工芸を認めています。その内の7つは長野県にあります: 信州紬(私は特に上田紬が大好き)、先日に私達が行った木曽路のろくろ細工と漆器、以前に紹介した松本家具、信州打刃物、そして飯山から2つもあります:飯山仏壇と内山和紙。
飯山市で全国で212種類しかなくて、長野で7つしかない伝統工芸は2つもあるってすごい事です!
以前は内山和紙の事がある程度知っていて、飯山は仏壇生産で有名って事も知っていたけど、今回の飯山巡りで飯山市美術館を案内して頂いて、初めて内山和紙と飯山仏壇の奥深さを知りました。
内山和紙は雪国だからこそできる工芸、
飯山仏壇は大工、木彫り、金箔、絵描きなどの職人の組合せで出来ている工芸。
道の駅などで内山和紙を買えるし、仏壇通りで販売で出ている仏壇は沢山見える。その奥深さを知りたいなら、仏壇通りの近くの飯山市美術館で分かり易い展示があるのでお勧めです。
飯山市美術館の詳しくはこちらClick here for info on the Iiyama City Art Museum.
伝統工芸の詳しくはこちらClick here for more on Japan's Traditional Crafts.
講演と研修@飯山 3: 富倉蕎麦 Lecture and Learning at Iiyama 3: Tomikura Soba
2011.09.28: 長野に来る理由 Reasons to Come to Nagano内陸と日本海をつなげる飯山海道。
昔の塩の道。
将来の北陸新幹線の通るルート。
戦国時代の上杉謙信が川中島の戦いの時にこの峠を越えたと言われている。
この峠が「富倉」と言う地区です。謙信が教えたと言われている笹ずしと、信州そばを代表する戸隠と同じ標高で育っている富倉蕎麦の伝統食事文化の故郷。
飯山見学中、ガイドの南沢さんが富倉の「かじか亭」に連れてくれました。
私は信州そばが詳しいつもりでしたが、今まで富倉蕎麦が知りませんでした。普通のお蕎麦と違って、繋ぎは小麦粉じゃなくてオヤマボクチ(Synurus pungens)を使う独特なお蕎麦です。
富倉そばは戸隠そばと比較したらまだ穴場的かもしれないけど、お蕎麦の世界の中で特徴的だし、富倉への旅実体、その歴史的な飯山海道を通る事が魅力的。
出会って良かった。
講演と研修@飯山 2: 小菅の杉並び木 Lecture and Learning at Iiyama 2: Kosuge Cedars
2011.09.27: 長野に来る理由 Reasons to Come to Nagano飯山市シリーズ、その2: 小菅神社
ガイドの南沢さんによると、「昔は小菅神社が戸隠に並べて、修行スポットとして長野のトップ2に入っていました。戸隠神社と同じく、奥社があって、奥社に行く道に杉の木が並んであります。」
また商工会の方が大げさで行っているだけと思いました。あちらこちらで「パワースポット」で売ろうとしている所があるので、泣きには怪しい所が多い。
しかし、戸隠の奥社・杉並び木は逆にパワースポットブームで、駐車所が溢れていてお参りの皆さんで渋滞になっています。
それと比較したら、小菅神社は静かでいいです。今回は時間がなかったから登り口しか案内して頂けなかったけど、その杉の並び木を見て自然の力は十分感じました。
戸隠の杉ほど大きくないかもしれないけど、その代わり駐車所が溢れていない。(一台もなかった!)
今度は家族を連れて、登りたいと思いました。戸隠奥社の道は割りとやさしい坂;最後の方だけが急です。小菅神社の道はかなり坂で本格的に見えます。石畳は格好良いし。
飯山はこんなパワースポットがあるって知らなかった!
講演と研修@飯山 1: 元のイメージ Lecture and Learning at Iiyama 1: Initial Image
2011.09.26: 長野に来る理由 Reasons to Come to Nagano先日は飯山市商工会に呼ばれて、「外国人の求めるおもてなし」の講演をさせて頂きました。条件として、私も飯山の事を更に詳しく知りたいから見学ツアー付きでした。(こんな勝手な講師はいる?)
飯山商工会の南沢さんが親切に色々と案内して下さりました。以前は亀清の若女将と菜の花祭りや高橋まゆみの人形館そして仏壇通りに行きましたし、鰻屋さんの「本多」で食べた事もあるし、一度は大雪の時に息子達と訪ねた事もあります。そして飯山のブナの木のヒーリングや寺の町としての重要性については色々と聞いておりました。
菜の花、人形、寺の町、雪国、ブナの森、うなぎ、仏壇作り
それが私の以前からの「良い山」のイメージでした。商工会の南沢さんの案内のお蔭で、知らない世界はどれだけあったか、びっくりしました。これからはその一部を紹介したいと思います。
子供相撲@皮閉科神社秋祭り
2011.09.25: 温泉タウン戸倉上山田 Onsen Town Togura-Kamiyamada今年の皮閉科神社秋祭り。息子たちは子供相撲をまたチャレンジしました。私は今年、お相撲を遠慮しました。代わりに、一日をかけて、上山田神楽保存会の皆と町を,笛吹きながら回りました。
日本の地方だからこそ、こういうローカルの祭りを楽しめます。
Kids sumo wrestling at this year's Habeshina Shrine Autumn Festival. That's our Kenny taking on a challenger. I didn't participate in the sumo this year. Instead, I joined the Okagura lion dance procession around town playing the flute.
Every year around the 4th weekend of September, Kamiyamada's local Habeshina Shrine holds this quaint little festival. It represents the best of life here in the Japanese countryside.
棚田フェティッシュ: 上田市の稲倉 Rice Field Fetish: Ueda's Inakura
2011.09.24: 長野に来る理由 Reasons to Come to Nagano認めます:私は棚田が大好きです。
先日は上田市方面でのお客様の送迎の途中で「稲倉棚田」って書いてあった小さな看板を見ました。帰りは小さな冒険で寄ってみました。
上田市で棚田が日本棚田100選になっていて、かかしがいっぱい飾ってある棚田はどこかにあるって前から聞いていました。稲倉の棚田にたどり着いたら、広い棚田に可愛いかかしが見守っていて、アッ、ここだ!と分かりました。下に上田盆地も眺めて、素晴らしい棚田。
I admit, I have a fetish for terraced rice fields. There's something timeless and romantic about the shape of the fields etched into the hillsides.
The other day while dropping off some guests in Ueda City, I passed a small sign that read "Inakura Tanada" (the terraced rice fields of Inakura). So on the way back, I went for a little adventure and stopped to see the fields.
I had heard there was a 'tanada' in Ueda selected as one of the top 100 in Japan, and that was populated (?) by lots of scarecrows. As soon as I came upon the scenic fields and saw the humurous scarecrows, I realized Inakura was the place. With views of the Ueda Plain down below, Inakura is a spectacular tanada site.
稲倉棚田の詳しくはこちら Click here for more on the Inakura terraced rice fields.
家族風呂工事: 小屋の内装 Building the Family Bath: Finishing the Structure over the Bath
2011.09.23: その他 Miscellaneousこの夏から作り始まった亀清旅館の家族風呂の工事は段々と進んでいます。お風呂の上の小屋の内装は形になってきました。10月末完成予定へ向かって頑張っています。
This summer, we started building a family bath here at Kamesei Ryokan. We are making steady progress. The interior walls for the structure that goes over the bath are starting to take shape. We are working hard to make our end-of-October completion goal.
妻籠への道4: 妻籠の魅力 Road to Tsumago 4: Highlights of Tsumago
2011.09.22: 長野に来る理由 Reasons to Come to Nagano妻籠に住んでいる皆様は色々と犠牲して、大変でしょう。アイスを打っていろお店は玄関にプラスチックのアイスクリームコーンの看板を設置したら、お客さんの目を引いて、良い商売になるでしょう。しかし、お店の皆がそうやって派手な看板を置けば、江戸時代の街並みが崩れる。そのお互いの「遠慮」のお蔭で、我々妻籠に観光しにくる皆が本物の宿場を楽しめる訳。
色んな悩みはあるでしょう。どこまで「本物」をすべきかと。道はアスファルトです。「石畳にしたら?」と商工会の方に言ってみたら「もともとは石じゃなくて、土だった。しかし、今は土に戻したら夏が埃だらけ、雨が降れば泥になっちゃう;ここで生活をしている皆を考えて、取り敢えずはアスファルト」だと。
まあ、そんな生活の為の妥協は多少あるかもしれないけど、むしろその方が良いです。妻籠は歴史資料館ではなくて、本物の人達が本当に住んでいる。その生活の匂いがあるからこそ、妻籠は魅力的だと思います。その中で、代表的な3か所を紹介したいと思います。
脇本陣奥谷
資料館となっています。が、ガイドがツアーしてくれます。
妻籠に行けば、このツアーに参加するの必須です。
良いですか?必須です。
まずは皆が囲炉裏の周りに触ります。ここから「江戸時代の生活」ストーリーが始まります。
私が座ったところが偶々宿主の位地でした。その人専用な足置き板があって、「あっ、一番偉い人の足が囲炉裏の火で温まれるように!」
妻が座ったところは畳じゃなくて、ござが木の上に引いただけでした。「嫁さんの場所。我慢すれば、いずれかは畳の方に上がる」と。
一つ、一つは意味がある。
庭の気も一つ一つ意味がある。
館内の飾り、部屋、トイレも(一度も使われていないトイレ!)、一つ一つ意味がある。
ここのガイド初孫を愛しているように感じて、親切に説明してくれる。
必須です。
http://tumago.jp/highlight/wakihonjin.html
衣料品店「Obarajun」
「これは和服じゃない!俺のオリジナルだ!」と、日本生まれ、日本育ち、どう見ても日本人Obarajunさんが作品を一生懸命説明する。和服じゃないかもしれないけど和の人の作った服なので「和」の影響は見えます。
妻籠はどの家でも「後継ぎ」はきっと難しいでしょう。Obarajunさんはその難しさを逆に抱いて、自分のファションをやりだした。思い切って。
この伝統的な街に最新的なファション。
ただ、和服と言わないで。
www.takenet.or.jp/~obarajun
旅館藤乙
江戸時代は家の部屋と部屋の間は壁じゃなくて、ふすま;廊下が狭くて(低くて!);冬は寒い;色々と不便でした。一泊ぐらい、その不便さを体験してみませんか?私達は旅館藤乙に泊まりました。建物と言え、庭と言え、お料理と言え、そして一番はオーナーと娘の笑顔。その不便さが忘れちゃう。
(大変お世話になりました!有難うございました!)
www.tsumago-fujioto.jp
The people making a living in Tsumago have to make a lot of sacrifices. A shop that sells ice cream, for example, would attract more customers if they put a giant ice cream cone sign in front of their store. But if all the owners put up gaudy signs in their storefronts, Tsumago's Edo-period ambience would be destroyed. The sacrifices have paid off though -- visitors are treated to an as authentic as possible Edo post town experience.
'Authenticity' comes with challenges. I told my buddy at the local Chamber of Commerce that the main road would look better if it were cobblestones instead of asphalt. He told me the road was originally dirt, not cobblestone. But a dirt road now would mean dust in dry times and mud when it rains, not something the people living there now would appreciate.
But that's what makes Tsumago different from being just a museum -- people live and work here. I'd like to highlight 3 such places that make Tsumago so rewarding to visit.
Waki-Honjin Okuya
Originally the place charged with accepting overflow guests that the main inn ('Honjin') couldn't handle, Okuya is now set up as a museum. But not just any old museum where you walk through, say 'Wow!', and leave. Take the time to have a guide walk you through (tours available in English, so no excuses!). First, you will all sit around the hearth. The history lesson begins there. "You, sitting at the head, put your feet out and rest them on that log. Nice and warm, right? That's where the master of the house sits." Every little detail, from where people sit to what plants are grown in the garden and where, has a reason behind it. Secret chambers, a toilet that has never been used, etc., etc. So many stories. So worth the time. The enthusiastic guides clearly love Tsumago, and you will, too.
http://tumago.jp/english/index.html
Obarajun
"These clothes aren't Japanese clothes. I made them, and I'm Japanese, but these aren't Japanese clothes." Obarajun is adamant about his original-design clothes in his shop on the main road in the center of Tsumago. All the residences here must have concerns about the difficulty of the next generation continuing the tradition. Obarajun has embraced the difficulty with his own, unique flair, his forward fashion a funky fit for traditional Tsumago.
www.takenet.or.jp/~obarajun
Ryokan Fujioto
Paper walls? Shoulder-width corridors? Why would anyone pay to stay at such a place? Well, to experience how travellers stayed back in the 1800's. Fujioto's beautiful gardens, detailed architecture, delicious local cuisine all serve to provide a window onto how life was in yesteryear. And the owner and his daughter provide the right touch with their hospitality and smiles.
http://www.tsumago-fujioto.jp/tomarie.html
妻籠への道3: 妻籠宿 The Road to Tsumago 3: Tsumago-juku
2011.09.21: 長野に来る理由 Reasons to Come to Nagano馬籠宿から中山道を通って、峠を越えて、下って行くと妻籠宿にやっとたどり着きます。
峠を越えたらかなり深い森林に入って、何か所に熊を防ぐための鈴があって、幻な滝があったり、
とにかく、不思議、不安が一杯な自然の世界。人間の匂いはほとんどなし。
もう少し降りて行けば畑が見えてきたり、イワナを育つプールがあったり、そしてやっと古民家の集落に着きます。人間の世界に戻って、ほっとします。
が、その人間の世界はそから中にあるコンビニやプリハブ住宅、ネオンなどの世界じゃなくて、
江戸時代からの木造建物と行燈の世界。
妻籠宿へようこそ。
馬籠宿は斜面にあって、恵那山の眺めがあって、とにかく「空が大きい」と言われる。
妻籠宿は深い谷間の中にあって、周りに高い杉とヒノキの山で囲まれて、とにかく「空が小さい」と。
その谷と周りの山にちょうど合うような雰囲気で妻籠の宿場の家々が並べてある。全部が江戸時代の街並で統一して、とっても非日常的。町の皆さんが昔の面影を大事に保存していて、素晴らしいです。
言葉より、写真の方で雰囲気が伝わると思いますので、写真は何枚か提供します。しかし、これだけ言わせて頂きたいです: 妻籠宿はお昼でついでに寄るだけじゃもったいない。太陽が沈んで、町の行燈の光で出てくるタイミングが一番いいのです。観光客も少ないし、妻籠の本来の姿が見えます。
Walking the old Nakasendo Road from Magome, you cross the Magome Pass before descending into the old post town of Tsumago.
Following the Pass, the road seems to leave civilization, entering a deep forest with beautiful waterfalls, and - as if to remind you just how remote the wilderness is - bear bells every so often.
Gradually the path comes upon rice fields and 'iwana' (char) ponds, signs of the presence of people. After passing a few outlying old farmhouses, the road finally enters the town of Tsumago.
And this isn't any old town, with convenient stores, prehab houses and neon signs.
This is a town of Edo-era wood buildings and lantern light.
Welcome to the ancient post town, Tsumago.
Having left Magome and its high location on the way to the Pass, with a relatively wide open sky, Tsumago has a much narrower feeling sky as it is situated nestled in a valley and surrounded by cedar tree-covered hills. The ambience of the street scene aptly matches the natural surroundings.
Seeing the effort the townspeople have made to preserve the Edo-era authenticity of their town is so impressive. No vending machines to mar the scenery, all original construction down to the wood rain gutters. It is a sight to behold.
And it's a sight best seen in the early morning or late afternoon without the hordes of daytripping tourists. And ideally, it's best to spend the night and see the town at dusk, as the lantern lights come on.
But enough words -- here are some pictures of Tsumago, some glimpses of what makes this old post town so special.