日米の山トレッキング Mountain Trekking: Japan vs. the States

2010.08.01: 日米関係Culture Shock

西穂 The Nishi-Hotaka Peak

先日は北アルプスの西穂高を登りました。アルプスに入るのはスキー場や上高地の河童橋周辺以外に初めてでした。アルプスの山登りはどんな感じだろう?山小屋はどういう物?色んな疑問・不安がありました。

山小屋制度は恐らく、欧州っぽいやり方でしょう。私の生まれの米国では、山に入れば、自分でテントや食べ物を運ばない限りで、泊まる所や食事は無い訳。米英語でWildernessという言葉がある。英和辞典で調べたら、「人の住まない荒野」という言い回しとか、「自然保護区」という固い表現になる。

メキシコからカナダまでの長さ2,650miのパシフィッククレストトレール(PCT)があります。特に、ワシントン州の北部のカスケード山脈を通る周辺は町や村からかなり離れている。シアトルに住んでいたころ、友人と二人で、一部を2泊で歩きました。寝袋やテント、キャンプストーブ、水のフィルターなど、全部を運んだ。所々に平らなテント用な場所があって、適当な距離を歩いてキャンプが自由に出来ちゃう。一日を歩いても4,5人ぐらいとしかすれ違わない様な、本当に静かの山々でした。長い、長いハイクで「どっかでマクドがあると幸せやな」と二人で冗談を言ったり… 途中で、温泉のお湯が自然に出ってくる場所があって、誰かが昔、何ちゃったプールを作って、トレールを通る人たちが自由に入れるようになっていた。30kgぐらいな重いパックを二日間ずっと運んでいて、きつい坂を上ったり下ったり、うんと疲れた時にその温泉に着いた。私の今まで入った沢山の温泉の中で、一番気持ち良かったお風呂でした。ケネディー温泉という名前でした。あれから、川の洪水でやられちゃったらしいです。

その経験が私にとっては「山のトレッキング」でした。

先日の北アルプスのトレッキングはどうなるか、凄く楽しみにしていました。山小屋があるから寝袋やテントが不要だと、どれだけ楽かと思ったりして…
このアメ人の「北アルプストレッキング」の感想は:

*山の天辺にはマクドがなかったけど、山荘でラーメンを食べれて、幸せだった。そして、夢で見もしなかった事:生ビールも飲めた!

*山小屋があるのに、寝袋・テントが不要なのに、テントなど凄い道具を運ぶ人たちもいた。なおかつ、山小屋の隣でテントを張る。外は雨が降っていて、なお思った:なんで小屋の中に泊まらない?小屋がなければ、テントは必要となるけど、小屋があるのに、なおかつ小屋の隣にしか張れないとはどうかと思いました。アメリカみたいにテントを張る場所が自由に選べないのは残念かな?

*山荘は半端じゃない事。基本的にどのぐらい混んでも人を断らない。人数が布団の枚数より多い日も。食材などの配達はヘリで。すごいシステムだ。

*山の天辺登り道こそ、半端じゃない。7歳の息子を連れて、西穂の独標まで行ったが、道がそこから更に難しくなるって聞いたら、Uターンしました。7歳の子には、独標まで登れた事は十分な経験、十分自信が付いたと思う。半端じゃない。と言いながら、ロッククライミングみたいな専門的な事でもない。特別な道具なしで出来ちゃう。(逆に、その方が怖いかな?)

*山荘までの道も、半端じゃない。新穂高ロープウェーから西穂山荘までは歩いて1時間ちょっとだと聞いて、「じゃ、若女将と3歳の娘が上がって、皆で山荘で待ち合わせ」と思った。しかし、地元の人達に「いいえ、無理だ」と言う。その道を通って見て、3歳の美咲ちゃんと同じ大きさの石や段があって、無理だと分かった。ロープウェイから山荘まで、道が無理矢理に作られたって感じ。と言いながら:

*山の道は大変けど、難しくはなかった。7歳のKen君と一緒に上高地から西穂山荘まで雨の中で登った。3時間がかかるって書いてあったが、2時間半ぐらいで着いちゃった。次の日、30年代ぐらいな、30kgぐらいなパックを運んで、2時間切らないで登った女性も行った。えらい難しい事はない。なおかつ、小屋があるから、そんなに材料を運ばなくて済むから、楽と言えば楽だ。

*トレールがにぎやか事。たくさんの人と一緒になったり、すれ違ったりするので、にぎやかです。

*大自然はどこの国の山でも、気持ちいい事!北アルプスの山も、心が開きそうな、凄い所。行ってよかった!

PCTのHPはこちらClick here for the PCT website.